GUITARHYTHM III

屍忌蛇とはGargoyleやAnimetalで活躍したギタリストであり、現在は自身のバンドであるVolcanoにて活動を続けているギタリストです。
そんな彼が影響を受けた楽曲を様々な有名ミュージシャンとカバーしているアルバムですが、参加ミュージシャンがとにかく豪華。

Vo.だけでも坂本英三（ANTHEM,ANIMETAL）、森川之雄（ex.ANTHEM,POWERNUDE,GOLD BRICK）、NOV（ex.AION,VOLCANO）二井原実（LOUDNESS）、小野正利、HIYORI（YOUTHQUAKE）と層々たるメンバー。
その他にもBa.にはMASAKI（CANTA,ANIMETAL）、柴田直人（ANTHEM）、Dr.にはKATSUJI（GARGOYLE）、Key.には厚見玲衣（ex.VOW WOW）とよくもこれだけ集めたと思うほどのメンバー。
ギターはすべてSHE-JAが担当しています。

全曲素晴らしいんですが、その中でもお薦めなのが1.ASSAULT ATTACK(M.S.G)、2.FAST AS A SHARK(ACCEPT)、11.JET TO JET(ALCATRAZZ)、12.ACES HIGH(IRON MAIDEN)、14.WARRIOR（RIOT）の5曲。
1.と11.の原曲は両方とも僕の一番好きなボーカリストであるGraham Bonnetが歌ってるんですが、このアルバムではANTHEM時代にそのパワーボーカルから"和製グラハム"と呼ばれた森川之雄が歌ってるわけですよ。
ファンにとっては夢の組み合わせとも言える曲なわけです。
やはりグラハムと比べると劣る部分はありますが、森川もグラハムも僕の好きなボーカルであることに変わりありません。

楽曲の完成度ということでは2.がこのアルバムの中ではTOPだと思います。
この曲に関しては本家を超えてるといっても過言ではありません。
またこの曲は過去にもHelloweenやDimmu Borgirもカバーしていますが、それらよりもよりもさらにヘヴィで疾走感あふれる仕上がりとなっています。
この曲のメンバーはVo.がNOV、Gt.がSHE-JA、Dr.がKATSUJIという構成なんですが、この3人が後に組むVOLCANOも最高にかっこいいのでお薦めです。

12.と14.ではANIMETALやANTHEMでボーカルをとっている坂本英三が歌っておりますが、彼は以前「自分の限界」によりANTHEMを脱退したときよりも明らかに歌が上手くなっているという珍しい人です。
最近は再結成バンドが結構増えてきましたが、どれも当然のことながら全盛期と比べると劣るわけです。
しかし坂本英三は当時とはまるで別人と思えるほどの力をつけて戻ってきました。
40歳とは思えぬシャウトを聞かせてくれます。
英語の発音もある意味素晴らしいですけどｗ

このアルバムは原曲を知ってる人にも知らない人にもお薦めの1枚です。
メタルがダメって人にはきついかも知れませんが。

Recommendation:★★★★★

書き忘れてましたが、今回からお薦めCDはメインの方で紹介していくことにしました。
別にしていると中々更新しなさそうなものですから。
そんなわけで改めましてよろしくお願いします。